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税金制度解説
ワンストップ特例と確定申告の違い【2026年版】ふるさと納税でどちらを使うべきか
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出典 13件・すべて公式ページで確認
この記事の結論
2つの手続きの違いを1枚で
ふるさと納税の控除を受ける主な手続きは、寄附先の自治体に申請書を出す「ワンストップ特例」と、税務署に行う「確定申告」の2つです2。控除の合計額は同じで、違うのは使える人の条件、期限、控除される税金の種類と、必要な書類です217。
| 項目 | ワンストップ特例 | 確定申告 |
|---|---|---|
| 使える人 | 確定申告の不要な給与所得者等で、寄附先5団体以内2 | 誰でも。確定申告をする人は必ずこちら6 |
| 寄附先の数 | 5団体以内(同じ自治体への複数回は1団体)1 | 自治体数に制限なし8 |
| 出す先 | 寄附先の各自治体3 | 住所地を所轄する税務署2 |
| 期限 | 寄附した翌年1月10日必着1 | 寄附した翌年3月15日まで2 |
| 出す書類 | 寄附1件につき申請書1枚+個人番号確認書類・本人確認書類94 | 確定申告書+寄附金受領証明書または特定事業者の証明書7 |
| 控除される税金 | 全額が翌年度の住民税2 | 所得税分は還付、住民税分は翌年度から減額2 |
| 控除の合計額 | 同じ2 | 同じ2 |
ワンストップ特例が使える人、使えない人
ワンストップ特例の対象は、確定申告の不要な給与所得者等で、寄附先が5団体以内の人です2。自治体の案内では、給与所得者・年金所得者など、寄附金控除以外の目的で確定申告や住民税の申告をする必要がない人が対象とされています4。同じ自治体に何回寄附しても1団体と数えます1。
次の人はワンストップ特例を使えないか、使っても無効になるので、確定申告で控除を受けます。
- 確定申告が必要な人:給与収入が2,000万円を超える人、給与を1か所から受けていて給与以外の所得が20万円を超える人、給与を2か所以上から受けていて年末調整されなかった給与と給与以外の所得の合計が20万円を超える人などです5。事業所得などで毎年確定申告をする人も、確定申告でふるさと納税の分を申告します6。
- 医療費控除や雑損控除などで確定申告をする人:ふるさと納税の分も寄附金控除に含めて申告します6。
- 寄附先が6団体以上の人:確定申告が必要で、すでに申請した分も含めて全部を申告します610。
- 申請書が1月10日に間に合わなかった人:確定申告で控除を受けます1。
控除される税金の違い:住民税だけか、所得税と住民税か
確定申告をすると、所得税分は寄附した年分の所得税から還付され、住民税分は翌年度の住民税から減額されます2。ワンストップ特例では所得税からの控除は行われず、所得税分に相当する額を含めた全額が翌年度の住民税から減額されます2。控除の合計額は変わらず、受け取り方が「還付+減額」か「減額だけ」かの違いです2。
総務省の計算式に当てはめた編集部計算。所得税分は復興特別所得税を含め、端数は四捨五入しています。
所得税率10%の人が50,000円を寄附した場合、確定申告では所得税分(48,000円×10%×1.021)の約4,900円が還付され、残りの約43,100円が翌年度の住民税から減額されます(総務省の式から編集部が計算)211。ワンストップ特例では48,000円の全額が住民税から減額されます2。このため、確定申告をした人の住民税の通知に出る控除額は、寄附額より小さくなります12。
両方やってしまったとき:確定申告が優先
ワンストップ特例の申請書を出したあとに確定申告をすると、申請は無効になります69。このとき、ワンストップで申請した分を申告から外すと、その分の控除を受けられません10。特例で申請した分も含めて、その年の寄附を全部確定申告に含めます10。
確定申告でふるさと納税を申告する要点
確定申告では、寄附先から届いた寄附金受領証明書を添付するか提示します7。令和3年分以降は、国税庁長官が指定した特定事業者(ポータルサイトの運営会社など)が発行する年間寄附額の「寄附金控除に関する証明書」でも構いません713。この証明書はマイナポータル連携かポータルサイトからのダウンロードで電子データ(XML形式)として取得でき、確定申告書等作成コーナーに自動で反映されます13。
申告書では、寄附金控除の欄だけでなく、第二表「住民税に関する事項」の「都道府県、市区町村への寄附(特例控除対象)」欄にも金額を書きます6。ここが空欄だと、住民税で控除されないことがあります612。
確定申告の期限と、期限を過ぎたときの還付申告はふるさと納税はいつまでで、控除の仕組み全体はふるさと納税の仕組みで整理しています。年末調整と確定申告の関係は年末調整と確定申告の違いにまとめています。
あなたの場合
| あなたの状況 | 次にやること |
|---|---|
| 会社員で寄附先5団体以内・申告不要 | ワンストップ特例が使えます2。寄附1件につき申請書1枚を、個人番号確認書類と本人確認書類を添えて、翌年1月10日必着で寄附先に送ります941。 |
| 寄附先が6団体以上になった | ワンストップ特例は使えないので、確定申告で寄附金控除を受けます6。確定申告をするとワンストップの申請は無効になるので、すでに申請書を出した分も含めて、その年の寄附を全部申告に入れます610。 |
| 医療費控除で確定申告をする | 確定申告をするとワンストップ特例の申請は無効になるため、ふるさと納税の分も寄附金控除に含めて申告します6。寄附金控除の欄と、第二表の住民税に関する事項の欄の両方に金額を書きます6。 |
| 副業の所得が20万円を超える | 給与を1か所から受けていて、給与以外の所得の合計が20万円を超える人は確定申告が必要です5。その確定申告にふるさと納税の寄附金控除も含めます6。 |
| 年金収入のみで確定申告が不要 | 年金所得者で、寄附金控除以外の目的で確定申告や住民税の申告をする必要がなければ、寄附先5団体以内でワンストップ特例を使えます42。確定申告をする年は確定申告に含めます6。 |
やらなくていいこと
よくある質問
ワンストップ特例のほうが控除額は少ないのか
控除額の全額が翌年度の住民税から差し引かれるので、合計は確定申告と変わりません2。所得税の還付がない代わりに、住民税の減額が大きくなります2。
申請書は寄附のたびに出すのか
1件の寄附につき1枚の申請書が必要です9。同じ自治体に3回寄附したら、申請書は3枚で、団体数は1と数えます91。払込票のチェック欄に印を付けただけでは申請は完了しません8。
所得税を払っていない人はどうするか
年末調整などで所得税が0円になっていて住民税からのみ控除を受ける人は、確定申告の代わりに住所地の市区町村へ住民税に関する申告書を提出します2。ワンストップ特例の条件は、確定申告の不要な給与所得者等で寄附先が5団体以内であることです2。
まとめ
出典(公式ページで確認済み)
本文の小さな番号は、下の出典に対応しています。いずれも公式ページを開いて確認しました。
- 省庁名古屋市「ふるさと納税ワンストップ特例制度」
- 省庁総務省「ふるさと納税のしくみ|税金の控除について」
- 省庁総務省「ふるさと納税トピックス一覧|制度改正について(2015年4月1日)」
- 省庁北九州市「ふるさと納税ワンストップ特例申請(寄附金税額控除)について」
- 省庁国税庁「タックスアンサー No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人」
- 省庁国税庁「タックスアンサー No.1155 ふるさと納税(寄附金控除)」
- 省庁国税庁「タックスアンサー No.1150 一定の寄附金を支払ったとき(寄附金控除)」
- 省庁総務省「ふるさと納税ポータルサイト|よくある質問」
- 省庁北九州市「ふるさと納税ワンストップ特例申請に関するQ&A」
- 省庁東京国税局「「ふるさと納税ワンストップ特例」の申請書を提出された方」
- 省庁国税庁「タックスアンサー No.2260 所得税の税率」
- 省庁中央区(東京都)「ふるさと納税の税額控除が適用されていないとき」
- 省庁国税庁「ふるさと納税に係る寄附金控除に関する証明書等について」