クレジットカード審査

個人信用情報機関とその役割について

個人信用情報機関

私たちがクレジットカードを持つためには、クレジットカード審査に通る必要があります。

そして、クレジットカード会社では、審査申込があった場合には個人信用情報機関に登録されている審査申込者の信用情報を照会して、クレジットカード発行の有無を判断します。

ただ、クレジットカード審査申込者の中には、この個人信用情報機関が

●どういった機関なのか?
●その役割はどうなっているのか?

について、良く分からないまま申込を行っているケースがあるため、今回の記事で解説します。ちなみに、クレジットカード審査では個人信用情報機関はかなり重要になるため、その役割については覚えておいた方が良いです。

個人信用情報機関について

この個人信用情報機関ですが、簡単に言うとクレジットカード審査をはじめとした各種金融商品の審査において重要な

●信用情報

を管理している機関になります。そのため、個人信用情報機関が無いと、クレジットカード会社やローン会社など各金融会社では自社の顧客情報のみしか審査で使える情報が無いため、同業他社で支払いを延滞している方でもその延滞情報が分かりません。

その結果、同業他社で現在延滞中の方でも審査に通る可能性があるのです。

信用情報について

この信用情報ですが、主に金融商品利用者の

●申込情報
●支払い状況

などを登録しており、各金融会社では信用情報に登録されている内容を元に、審査申込者の同業他社における金融商品の利用状況を把握する事が可能になります。

そして、この信用情報を照会した結果、同業他社での利用状況が良好であれば自社の審査でも優遇される可能性がありますが、他社での利用状況が悪ければ審査では不利になる可能性もあるため、この信用情報は各種金融商品の審査においてとても重要な役割を持っているのです。

個人信用情報機関が無いと審査が成立しない

信用情報は、各種金融商品審査の際に重要な役割を持っているため、この信用情報を管理している個人信用情報機関が無いと審査自体が成り立ちません。

そのため、信用情報はもちろん、これを管理している個人信用情報機関も各種金融審査において重要な役割を持っていると言えます。

個人信用情報機関は3機関あります

個人信用情報機関2

私が初めてクレジットカード審査に申し込んだ当時には、日本には5機関以上あった個人信用情報機関ですが、その後個人信用情報機関の統廃合を繰り返した結果、現在では下記の3機関だけになりました。

 

株式会社シーアイシー(通称CIC)

このCICには、主に信販系や流通系、さらには現在アコム株式会社のみとなった消費者系クレジットカード会社が加盟しています。

 

日本信用情報機構(通称JICC)

このJICCには、先程のCICと同様に信販系や流通系、消費者系クレジットカード会社が加盟しています。

 

全国銀行協会(通称KSC)

このKSCですが、銀行協会という名称からも分かるように、主に銀行または銀行系クレジットカード会社が加盟しています。

信用情報の登録内容や登録期間はこちら

個人信用情報機関や信用情報の重要性は分かっていただけたと思いますが、肝心の信用情報に

●どのような情報が登録されているのか?
●その登録機関はどのくらいなのか?

について把握しておかないと、今後クレジットカード審査で困った場合に対応する事が出来ないため、ここからはクレジットカード審査では重要になってくる信用情報の登録内容やその登録期間について解説します。

審査申込情報(全機関共通)

クレジットカードはもちろん、キャッシングやカードローン、オートローンなど各種金融商品審査への申込情報で、その登録期間は6ヶ月間です。

利用情報(全機関共通)

クレジットカードはもちろん、キャッシングやカードローン、オートローンなど各種金融商品の契約情報や支払い情報などの情報で、その登録期間は5年間です。

官報に関する情報(KSCのみ)

あまり聞き慣れない官報ですが、この官報とは政府系機関の独立行政法人の国立印刷局が発行している政府系機関紙になります。そして、この官報にはクレジットカード審査に影響を与える破産情報や民事再生情報などが登録されており、KSCに限り10年間登録されています。

信用情報の修正や削除は出来ません

個人信用情報機関の役割は、信用情報の管理や信用情報の開示請求があった際に、請求者へ開示報告書の送付を行う事になります。そのため、信用情報の登録や削除などについては一切行うことは出来ません。

この信用情報の登録や削除については、信用情報を登録した個人信用情報機関に加盟している金融会社のみ行う事が出来るのです。

まとめ

個人信用情報機関は、クレジットカード審査の際に重要な信用情報の管理を行っている機関となっており、カード審査をはじめとした各種金融商品の審査において重要な役割を持っています。

そのため、クレジットカード審査に通らない方は、まずは個人信用情報機関へ信用情報の開示請求を行い、信用情報に審査で不利な情報が登録されていないのか?を確認する必要があります。

 

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